これまで2㍑ペットボトル6本入り×8箱を定期的に配送してもらって通常の飲料やコーヒーなどに利用してたんですが、昨今の大幅値上げで次回の注文に二の足を踏んでたんです。
そこでふと気になったのが浄水器。
そっちの方がお得なんじゃないか、手間も減るんじゃないかということで検討した結果、購入したのがブリタ(Brita)の浄水器「スタイル」でした。
結果から申し上げますと、買って正解でした。
浄水器のタイプで迷う
浄水器といってもいろいろありますね。
蛇口に直接取り付けるタイプ、蛇口と浄水器をホースでつないで使う据え置きタイプ、水道水を注いで内部のフィルターでろ過するポットタイプなど。
(タンクをシンクの下に設置するため見た目は普通の蛇口というビルトインタイプなんていうのもあるみたいですね。でも工事が必要とか)
今回筆者が選んだのはポットタイプの浄水器です。
取り回しがラクそうという理由もありますが、それ以外のタイプはもしもこちらが想像していた水の味と違ったりお手入れが想像以上に大変だった場合、「失敗したなあ、どうしようこれ」となるのがシンプルに面倒だったから。
もちろん価格とランニングコストも重要。
ということで購入したのがブリタ(Brita)の「スタイル」というポットタイプの浄水器です。
価格は(初期投資の)浄水器本体が3,780円。ろ過フィルター(カートリッジ)が4個セットで3,590円。(2023年12月Amazon調べ)
フィルターは1ヵ月前後での交換とすればランニングコストは1ヵ月およそ900円とこれまでよりかなり節約ができそうです。
もしも水の味が想像と違ってたりお手入れがやってみたらけっこう面倒だったなんてことで「やっぱりや~めた」となっても損害は少な目です。
これまでは家族4人が主に飲料水などに使う分として1本115円(税込)程度のミネラルウォーター(2㍑)6本入りをひと月あたりおよそ8ケース消費していました。
その金額およそ5,500円。(送料込み)
マンション住まいなので運ぶ手間を考えればこんなもんかと思ってたんですが、最安値でも1本あたり140円(税込)まで値上げとなると総計6,700円程度にまで跳ね上がります。
やっぱり悩みますよ。
メーカーに関してはいつもはさほどこだわらないんですが、今回は体の中に入るものなので「どこのブランド?それ」的なものは排除しました。
そしていろいろ調べた結果、ブリタ(Brita)か東レかの2社にまで絞り込んで最終的には使い勝手のよさそうなブリタに落ち着いたという次第です。
容量・大きさ・手入れのしやすさで迷う
4人家族の我が家での(浄)水の使い方はほとんどが飲料水代わり。
あとはコーヒーや水割り用です。
東京住まいなのでカルキ臭や塩素臭の強い水道水が苦手で、これまでウォーターサーバーから始まって最近まではミネラルウォーターに切り替えて利用してました。
1回あたりの利用量はそれほど多くはありません。
料理にまでミネラルウォーターを使ってたら悲鳴上げちゃいますから。
そんなわけでブリタのポットタイプにしようと決めたはいいんですが、いくつか種類があるんです。
その中から我が家で使えそうな以下の2タイプに絞って比較してみました。
選ぶポイントは大きさ・容量・お手入れのしやすさです。
商品名 | スタイル | アルーナ |
---|---|---|
①幅・奥行き・高さ | 24.1×10.5×27.4cm | 24.5×14.5×25.4cm |
②重量 | 596g | 602g |
③価格 | 3,780円 | 3,080円 |
④全容量 | 2.4L | 3.5L |
⑤ろ過水容量 | 1.26L | 1.75L |
⑥カートリッジ (ろ過フィルター) | 総ろ過水量150㍑/4週間に1回の交換(1日5.3㍑使用時) | 総ろ過水量150㍑/4週間に1回の交換(1日5.3㍑使用時) |
⑦お知らせ機能 | スマートライト(使用量/期間) | 液晶メモ(期間) |
①大きさ
夏場は冷たい水が欲しくなるので冷蔵庫にうまく入るかどうか、そして片手で持てる重さと構造かという点が重要。
大きさは2機種とも幅が25cm程度、奥行きは11cmか15cm程度、高さは26cmか28cm程度。
実際に冷蔵庫内を測ってみると入ることは入りそう。
でも我が家の冷蔵庫内での使い方としてはデッドスペースが増えてしまってこの点でちょっと悩みどころではありました。
実際に購入した「スタイル」を入れてみたのがこちらの画像です。
野菜室に入れてデッドスペースをできるだけ少なくすると(購入前の計測でも)斜めにしか入りません。
まあでもこれぐらいなら許容範囲でしょう。
(横にしたところでペットボトルは入らない微妙な大きさなんです)
冷蔵室だと下の画像のような感じで浄水器の後ろと本来ならもう1枚置けるガラス板部分(半透明のオレンジの部分)にかなりのデッドスペースが生じます。
そしてドアポケットには入りませんでした。(購入する前に採寸してわかってはいましたけど)
これに関してはろ過した水を(いい感じに冷蔵庫内に収まる)別の容器に移し替えて冷蔵庫内に保存するという方法もあるので実際は大した問題ではないです。
②重量
2機種ともおよそ600g。
水を入れた状態なら500ml缶2本分程度でしょう。それを片手で持つのはさほど苦じゃありません。
それにどちらも取っ手が付いてるので特段問題はなし。
なおかつ「スタイル」の取っ手の形状は全体的に丸みを帯びてるためとても持ちやすいです。
③価格
筆者が購入当時のAmazonでの価格ですが、「アルーナ」よりも「スタイル」の方が若干高いです。
ただそこまで気にするほどの差ではないです。
④⑤容量
④全容量というのはポット全体の大きさ(容量)を指し、⑤ろ過水容量はろ過される前の水道水を貯める貯留部の容量です。
ここも悩みました。
我が家にとって重要なのは⑤ろ過水容量の方で、家族4人がひんぱんにこの水を利用するとなるとはたして「スタイル」の1.2㍑で足りるのか、それとも「アルーナ」の1.7㍑程度はあった方がいいのか。
最終的には奥さんの「取り回しがいい方が使いやすいんじゃない?」という意見を取り入れて奥行の少ない「スタイル」の方を選択したんです。
さてこのろ過水容量ですが、使ってみてわかったのが実際には1回の浄水作業で全量はろ過されないということ。
たとえば「スタイル」のろ過水容量は約1.2Lとなってます。
それを実際にろ過してみたのがこちらの画像。
よく見ると7割程度(約800ml)ろ過した時点でストップしてしまいます。
もちろんろ過された水をコップなどに注げば残ってた水道水のろ過は始まります。
ということでここは表記の仕方に若干問題あり?みたいな印象を若干ですが持ってしまいました。
⑥カートリッジ(ろ過フィルター)の交換時期
「1日5.3㍑使用で4週間に1回のカートリッジ交換」が目安だそうで、我が家では1日2㍑程度くらいの利用量なのでその計算で行けば2ヵ月に1回の交換で済みそうです。
⑦お知らせ機能
これはろ過フィルターの交換時期を教えてくれるアクセサリーのようなものです。
「スマート」に搭載されてるスマートライトというのは、取扱説明書によれば『ポットからコップなどに水をそそぐときのポットの傾き具合と注ぎ時間を自動的に判断してLEDの光の色で教えてくれる』というもの。
(水をそそぐときに点滅します)
「緑」(見た目は黄緑色)が通常運転で、「黄色」(見た目はオレンジ色)になったら交換近しで、「赤」で交換時期らしいです。
我が家では1日に多くても2㍑程度の水しか浄水しないので2ヵ月くらいは緑のままかなと思ってたんですが、なんと20日過ぎたあたりで黄色信号が灯りました。
そして25日くらいで赤に。
え、そんな早いの?
こういった機能に関しては筆者はあまり信用しないタイプなのと水の味も変わってる感じもしないので、実際には赤が灯ってもすぐには交換してません。
とはいえあまり長く使い続けてもフィルター内部の汚れなどもたまってくるでしょう。
それに水をそそぐときに赤がずっとピカピカしてるのを見せられても気分的にはあまりいいものじゃあありません。
なので今後は1ヵ月に1回程度の交換にするかもです。
液晶タイプは「使用期間」だけの計測で目盛りが少しずつ減っていくらしいです。
(使ったことないので詳しいことはわからず)
浄水能力
浄水能力も気になるところです。
が、これに関しては基本的には問題ないレベルかと。(有名なメーカーでもあるわけだし)
一応公式が述べてることをまとめておきます。
- JIS規格の除去物質15項目に加え、除草剤、農薬、医薬品など特定の微量不純物も低減。
- 水アカや銅、鉛などを除去。
- ミネラル成分はそのままに、塩素や塩素化合物など水の味を損なう可能性のある物質を除去。
ろ過時間で悩む
水をろ過するのにどれぐらいの時間がかかるのか。
せっかく商品を購入してもろ過時間が長かったら使い道が限られてきちゃいますからね。
(筆者の検索方法がまずかったせいか、購入前にはっきりした時間を教えてくれる記事を見つけられなかったんです)
というわけで実際にろ過時間を測ってみました。
購入前ははっきりとはわからなかったろ過時間。あとでわかったこととはいえ”1回でろ過可能な”ろ過水容量は表記の7割しかないのでろ過時間は早いに越したことはないです。
さて500mlの水をろ過するのにかかった時間は…およそ2分50秒。
これ結構早いですよね。
(いやいや遅いという方もいるか…)
昭和生まれの筆者は昔の理科の実験で習ったちょろちょろと水がしみ落ちてくる浄水装置のイメージしかなかったものですから、「つ~」と出てくる浄水を見たらホントにびっくりしました。
というかこんなに早く水が落ちてちゃんとろ過できてるんでしょうか。
いや、できてるんでしょうね。
さっき「ブリタ ろ過時間」であらためて検索したらいくつか記事がヒットしました。(涙)
なんで見つけられなかったのか。
ちなみに料理にも浄水を使いたいという場合はより容量の大きい「フロー」という種類の浄水器があるのでそちらをおススメします。
水の味
ろ過時間やろ過容量のほかに大事な点が水の味。
こればっかりは使ってみないとわからないのでなかば賭けのようなものでした。
結論から言いますと、市販のミネラルウォーター(2㍑)と全く変わらない味です。
カルキ臭や塩素臭もありません。
これには(お世辞抜きで)感動すら覚えてしまいました。
ろ過された浄水は塩素などが除去されて殺菌効果がなくなっているため消費期限は24時間だそうです。
我が家では使う分だけ、つまりその都度500ml程度しかろ過しません。
それゆえ長くてもポット内には数時間しか浄水が放置されないので水の品質に問題はないと思われます。
それよりも筆者が一番飲みたかった常温水がおいしくすぐに飲めるっていうのが今回の一番のメリットかもしれません。
お手入れ
筆者がキッチン家電や食器などを購入する時に特に気にするのがお手入れのしやすさ。
どんなに便利でも手入れが面倒なものは即排除です。(手が入らない・つまり洗いにくいコップなんかも絶対買いません)
その点ブリタの「スタイル」は手入れが簡単です。
ポット本体から水受け(水道水貯留部)は簡単に取り外せますし、蓋もカパッとすぐに取れます。
(フィルターも上に持ち上げるだけですぐに外せる)
何より出っ張ったり引っ込んだりしてるところがほとんどないのでとても洗いやすいです。
ちなみに筆者は3日に1回程度の割合で軽く内外を洗ってます。
気になる”あそこの水”
よく見るとろ過フィルターをはめるところにくぼみがあるんですが、浄水完了後はそのくぼみの周りに水が溜まるんです。
この水は溜まりっぱなしなのかちゃんと押し流されるのかがちょっと疑問でした。
レビューを見ても「あそこの水はどうなってるのかがちょっと不安」みたいなコメントもあったし。
そこで醤油を数滴たらして実際どうなるのか検証してみました。
結果は…残ることなくちゃんと流れてくれます。(そりゃそうか)
今のところかなりの水代の節約になっており、数分待てばミネラルウォーター並みの水道水が飲めるのでとても重宝してます。
その分コーヒー豆の補充代が増えましたが、幸せな時間がちょっとでも増えたと思えばよしとしましょ。
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