普段、なにげに使っているそのチェア、あなたは満足してますか?
座ってて腰が痛くなってきませんか?疲れませんか?
座ることに飽きてきませんか?
私はこんな面倒さから解放されるオフィスチェアをようやく探し当てました。
初めて聞くエルゴヒューマン
オフィスチェアと言っても筆者が使う場所は自宅です。
そのオフィスチェア(椅子)の名は「エルゴヒューマン(プロ)」。
エルゴヒューマン(プロ)を購入したのは去年(2014年)の10月下旬頃だったでしょうか。
使い続けてはや半年。
ここまで使ってくるとエルゴヒューマン(プロ)の使い勝手もだいたいのことがわかってきます。
一言で言えば快適すぎるオフィスチェア。
決して”盛った”言い方ではなく、座っていてあまりに快適なんで(自宅)仕事もはかどっています。
長時間椅子に座ってると次第に腰が痛くなる症状もエルゴヒューマン(プロ)ではほとんど見られず。
持病の腰痛が治ったという意味では決してありません。
あくまで”この椅子に座ってる時だけ腰の痛みを感じない”ってことです。
ということでそろそろこのオフィスチェアをご紹介してもいい頃かなと思って今日は書いてみました。
椅子選びに迷っている方はどうぞご参考にしてみてください。
エルゴヒューマンプロを使い続けてもう7年弱になります。
使い勝手はというと…お世辞抜きで相変わらず快適です。
安い椅子にありがちな長期間使い続けたせいで座面の布地が伸びきってへこんでしまったという感触もありません。
もっとも購入当時に較べたらいくぶんかの”伸び”はきっとあるんでしょうけど、”伸びたなあ”という感覚はほとんどなし。
言ってしまえばどこも購入当時と変わってないという印象です。
そりゃそうでしょうよ。 当時およそ9万円も出して購入した椅子ですもの、そう簡単にへたってしまわれては「詐欺だぁ!」とも言い出しかねませんよ。
むしろ快適過ぎてリクライニングした状態だと椅子の上でそのまま寝てしまうこともたびたび。
これはむしろ”体に悪い”ですよね。
やっぱり布団の上で体を伸ばして寝ないとね。
約9年近く使ってきたエルゴヒューマン(プロ)ですが、さすがに傷みや色あせなんかもチラホラ。
特に損傷の激しいのがキャスター部のゴム?の剥がれ落ちとひじ掛けパッドの破れでした。
※こちらのページでその修理の様子をレポートしてます。
疲れを”増やす”安価チェア
こちらがこれまで使っていたオフィスチェア。
値段は10,000円ぐらいだったでしょうか。どこにでもあるような組み立て式のオフィスチェアです。
(このタイプの椅子はこれまでもう 7~8脚ぐらい交換したでしょうか)
画像の椅子は1年も経たないうちにリクライニング機能がおかしなことになりましてね。
丁度おしりが当たる位置の真下の部分(支柱のてっぺん)がリクライニングをするたびにガコッ、ガコッと音を出し始めたんです。
”ベアリングが壊れたような感じ”って言えばわかるでしょうか。
そのたびに座面がちょっとずつズレるんです。
そのまま使っていたらいつか座面に穴でもあいて支柱が尻に刺さって悲惨な死を遂げるんじゃないかという恐怖感まで(大袈裟じゃなく)ありました。
でも本当は別の理由で”早めに買い換えなくては”と計画はしてたんです。
その理由というのが『座り続けていると途中から腰が痛くなる…』。
元々腰には爆弾を抱えていたので椅子に座るときはその姿勢にかなり気を使っていたんです。
画像にあるように常に座布団と腰当てをつけて、より快適な環境を無理やり作り出す努力もしておりましたですよ。
それでもしばらく座っていると次第に腰に痛みを感じてくるので効果はあまりなかったのかもしれません。
しょせんは一時的な回避策でしかなかったんです。
そんなわけで今回多少値は張っても”長く使える・腰にやさしい・疲れをあまり感じさせない”椅子を本格的に探し始めることにしたというわけです。
オフィスチェア2社で迷う
いろいろ調べて行った中で最終的に候補に残ったのがエルゴヒューマンとハーマンミラー(アーロンチェア)でした。
その結果、筆者が選んだのがエルゴヒューマン(プロ)。
ハーマンミラー(アーロンチェア)も魅力的だったんですがなんせ予算をだいぶオーバーしてしまうんで今回は却下です。
そしてこちらが実際に購入したオフィスチェア・エルゴヒューマン(プロ)です。
現在エルゴヒューマン(プロ)は生産終了で、後継機種としてエルゴヒューマン(プロ2)にアップデートされてます。
購入当時の価格はおよそ9万円!
実のところこの価格帯の商品をネットの情報だけで決めちゃっていいのかという自問自答は当然のことながらありました。
椅子の場合、本来なら座ってみないと座り心地ってわからないもんですからね。
しかも高額なお買い物ともなればなおさらでしょう。
でも今回のお買い物は全部ネットの情報だけで選別しなければならなかったんです。
”試座”っていう言葉があるのかどうかは知りませんが、試し座りができるところが近くになかったからという単純な理由です。
エルゴヒューマンのラインナップ
オフィスチェア・エルゴヒューマンには「プロ」のほかにも「エンジョイ」「オットマン」「ベーシック」などのラインナップがあります。
プロ
今回、私が購入したのはプロになります。プロの中でもヘッドレストが付いたHIGHタイプの方です。
これに対してLOWタイプはヘッドレストが付いてません。
ヘッドレストは絶対的にあった方がいいと思いますよ。
ちょっと一息つきたいときなんかでも、もしもヘッドレストがなかったら首に力が入ってしまってとてもリラックスなんてできやしませんもの。
オットマン
オットマンはプロに”足乗せ機能”が付いたエルゴヒューマンシリーズ最上位のフラッグシップモデルです。
足載せ機能は確かに便利です。
ただ下の動画を見る限りでは足首までは乗せられそうになく、かえってそれが疲れそうな雰囲気がしたので私は候補から外しました。
ベーシック
ベーシックとプロは見た目はほとんど一緒です。
一番の相違点はベーシックには後ほどご紹介する「座面角度(チルト)調整機能」が付いてません。
また見た目の違いとしてプロの脚はポリッシュ(磨き)仕上げであるとか背もたれフレームが全面アルミダイキャスト(アルミ鋳造)であるとか、ひじ掛け形状が丸みを帯びていたりといった特徴があります。
一方ベーシックはポリッシュ仕上げが一部塗装仕上げになっていたり、アルミダイキャストが樹脂製にグレードダウンしてるところもあったりします。
エンジョイ
エンジョイはそもそも”腰当て機能がない”ので最初から選択対象外でした。
最安値を調べる
オフィスチェアのエルゴヒューマン(プロ)。
これ、あなた自身で調べてみればわかると思いますが値段の変動がほとんどないんです。
というかどこで購入してもおんなじ値段。値崩れが全くといっていいほどないんです。
たまに安いところもありますが、おそらくそれは『並行輸入品』かと思われます。
あるいは”税抜き金額”だったなんてオチも。
並行輸入品というのは、正規の代理店を通したルートとは別のルート、たとえば海外から直接商品を買い付けて販売されたような商品のことを言います。
基本的に商品は同じもの(正規品)なんですが、正規代理店経由の商品は”手厚い保証”や”アフターサービス”がきっちりついてたりします。
これに対して並行輸入品の方は保証そのものが受けられなかったり修理等のアフターフォローも対象外といった不安要素が残る場合があります。
『本物を安く売るけど保証はいたしかねる』という感じでしょうか。
今回私が愛用しているオフィスチェア・エルゴヒューマン(プロ)ですが、万が一の初期不良を含めて何らかのトラブルがないとも限りません。
そんなとき保証がなかったらそれこそ金をどぶに捨てるようなもんです。
そんなわけで今回は「WORKAHOLIC」というエルゴヒューマン特約店から購入しました。
購入理由は正規品であるというのはもちろんのこと不要椅子を無料で引き取ってくれるサービスもあったからです。
筆者が購入した当時は椅子配送時に、今まで使っていた不要椅子を配達用の梱包資材に入れて送り返せる「不要椅子引取サービス」というのが付いてたんです。
でも先ほどサイトを確認したら「不要椅子引取サービス」が見当たりませんでした。
どうやら終わっちゃったみたいですね。
エルゴヒューマンは台湾で誕生したオフィスチェアだそうで、エルゴヒューマンの日本総代理店は福岡県に本社のある「関家具」というところだそうです。
そして筆者が購入した「WORKAHOLIC」はオフィスチェアや家具を専門に取り扱うセレクトショップで、エルゴヒューマンの販売代理店かつ認定特約店ということになってます。
ということで座面下を見たらこちらのような紙が貼ってありました。
「JOIFA802」という英数字は『関家具に対する日本オフィス家具協会の認定番号』だそうです。
つまり正規品の証ということですね。
※筆者が購入したプロ(ヘッドレスト付き)はすでに『旧型』になっており、2023年10月現在ではアップデートした「プロ2 High」として販売されてます。
エルゴヒューマンの販売サイトならこちら。
リンク先は「プロ2 LOW」ですが、ページ内でHigh(価格が若干高め)や他のタイプも選択可。
筆者が購入したエルゴヒューマン特約店の「WORKAHOLIC」はこちら。
同じくページ内で他のタイプも選択可。
エルゴヒューマンチェアの配送
エルゴヒューマンチェアは完成品として届きます。
実際に届いた製品を見て思いましたが、とてもじゃないですが自分で組み立てられるレベルのものぢゃぁないですね。
頑丈さと精密さが共存したようなチェアで重量もかなりありますから。
しかも耐久性も兼ね備えてないといけませんから、やっぱりきちんと工場で組み立てられて検査を受けたものの方が安心度が違います。
筆者が購入した当時は完成品での配送しかなかったように思いますが、今は販売店によっては”自分で組み立てる”形式での販売もあるようです。
これなら戸建てで2階の部屋で使いたいという要望にも応えられますね。
完成品を運んで階段を上るのは重すぎておそらく不可能でしょうから。
4~5つぐらいに分けられた部品を一般的な椅子の組み立て方と同じ感じで組み立てていくみたいです。
保証書はこんな感じです。
2023.10.24現在、『構造体』の保証期間(3年)は5年に変更となってます。
便利な機能の数々
ここからはエルゴヒューマン(プロ)のカタログではわかりにくいデータを具体的にお見せしちゃいます。
腰にやさしい独自構造
オフィスチェア・エルゴヒューマン(プロ)で個人的に一番ありがたかったのが”ランバーサポート”と呼ばれる部分です。
長時間座っていても快適さに変化がないんですよ。
腰が当たる部分の絶妙なカーブ具合や素材の弾力性、受け止めるアームのしなやかさなどが綿密に計算された上での構造なんでしょうね、きっと。
高さもある程度変えられます。
座り心地を左右する座面スライド
エルゴヒューマン(プロ)は長時間座っていても疲れをあんまり感じることがありません。
もちろん椅子全体の構造やバランス、材質といったものが複合的に関係してくるんでしょうけど、ピンポイントで指摘するなら”座面の位置を自由に変えられる”点もけっこう大きいんじゃないかと思います。
経験ないですか?
椅子に座ってるだけで疲れちゃったなんて話が。
エルゴヒューマンチェアは座面がスライド(50mm)できるので自分の体型・姿勢に合わせて調節が効きます。
スライド幅、たった50mmと思うなかれ。
この50mmが座り心地にまあまあな差を生み出すんですよ。
これは使った人でないとたぶんわからないでしょうね。
縁の下の力持ち・座面角度調整
エルゴヒューマン(ベーシック)にはなくてエルゴヒューマン(プロ&オットマン)にだけある機能が座面角度(チルト)調整機能。
見た目は地味ですがこれも便利な機能のひとつです。
座面下に回転タイプのつまみがあります。
このつまみを回すことで最大20mm幅で座面角度が調整できます。
20mmなんて大したことないとお思いでしょう?
でも実際に調整し較べて座ってみるとその違いが十分体感できるから不思議なもんです。
うたたねもできるリクライニング機能
リクライニング機能ですが、ご覧のようにかなりの角度まで倒すことができます。
もちろんロッキングチェアとしても使えますし途中でロックすることも可能。
さらに座面下のハンドルを回すことで体重に応じてリクライニング強度が変えられます。
(体重の軽い人はやわらかめに、体重の重い人は固めにするとかですね)
リクライニング調整が”うまく”行くと椅子に座ったまま1時間ぐらい平気で転寝してたなんてことも普通にありえます。
それだけリラックスできるってことなんでしょう。
昇降機能
昇降機能は最大90mm幅で高さが変えられます。
他にもひじ掛けの前後左右移動&開き具合調整&高さ調節、ヘッドレストの高さ調整(60mm)や角度調整(3段階)などの機能も備わってます。
これらの機能やその他の基本機能については公式動画でもその動きを確認できます。
色と素材
オフィスチェアのエルゴヒューマンチェアはカラーバリエーションも豊富で7色から選べます。
私が一番迷ったのは色よりも素材でした。
エルゴヒューマンチェアの素材は基本的にメッシュ素材で2種類あります。
エラストメリック・メッシュ(アメリカMATREX社のメッシュ素材・吸いつくような手触りで弾力があり耐久性にも優れている)
3Dファブリック・メッシュ(手触りのよいポリエステル素材にエラストマー樹脂の強度のある縦糸を通して強度と弾力性を増したメッシュシート)
素材の拡大画像がこちら。
ただこれらがどう違うのか、実は今でもさっぱりわかりません。
そしてわからないままなんとなくの勘で「3Dファブリック・メッシュ・グリーン」の方を購入しちゃいました。
素材に関してはどうこういうのは特にないです。
座りやすいし通気性もいい、それしかいいようがないです。
たかが椅子とあなどるなかれ
オフィスチェア・エルゴヒューマン(プロ)を購入してからとういうもの、椅子に座っていること自体を忘れて気がついたら1時間以上も同じ体制で仕事していたなんていうときもたまにあります。
あ~そうだったと気づいて椅子から立ち上がろうものなら体はギシギシ。
(書き方はオーバーですが実際の話です)
だから椅子から離れるとまずは簡単なストレッチで体をほぐすことから始めます。
それぐらい座ってることを忘れさせてくれます、この椅子は。
(座りすぎは体に良くないので適度に体を動かしましょう)
と、ここまでメリットばかり挙げてきたようなのでデメリットも探してみました。
しいて挙げるなら…かなりの重量(およそ28kg)があるので薄めのじゅうたんの上を行ったり来たりさせるとじゅうたんが”よれ”てしまいます。
畳部屋なら椅子の下に硬質のマットでも敷かないとあっという間に畳がダメになってしまうでしょう。
もちろん椅子の移動時も注意が必要です。
キャスターで足先を踏まれたら確実に骨折します。
我が家はたまにネコがこの椅子の下で昼寝をすることもあるので特に注意が必要なんです。(怖)
まあ、こんなところでしょうか。
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