免許証更新でマイナ免許証にしなかった理由と予約制更新の唯一のデメリット

当ページの一部のリンクにはプロモーションが含まれてます。
アイキャッチ画像

免許証の更新のお知らせはがきが来てたので、つい先日近くの警察署で免許証更新を済ませてきました。
ただいつもと違っていたのが免許証の種類が3パターンあったこと。

くしくもマイナ免許証への切り替えが可能になる2025年3月24日以降すぐの手続きだったので、更新前の情報収集が大変でした。
なにせスタートしたばかりの新制度でしたから。

新制度というのは従来の『(古い)免許証→(更新した)免許証』から「従来の免許証の1枚持ち」か「マイナ免許証のみ(今持ってる免許証は返納)」か「従来の免許証+マイナ免許証の2枚持ち」の3パターンから選べるようになったというものです。
(※「マイナ免許証」はすでにマイナンバーカードを所持している方のみ申請可)

そして最終的に私が選択したのは「従来の免許証の1枚持ち」(+すでに持ってるマイナンバーカード)でした。

なぜそうしたのか。
その理由をマイナ免許証のメリット/デメリットとともにご紹介します。

あと東京都の場合は完全予約制に変わったのでその手順や実際の更新会場での雰囲気もレポートしてみます。

もくじ

マイナ免許証にしなかった理由

まず私は東京都在住の60代も後半にさしかかった生い先短き輩だということを先に申し上げておきます。
講習区分は「優良」いわゆるゴールド免許です。それらの前提でのお話になります。
(※ページ内の情報は2025年3月28日現在のもの)

「マイナ免許証のみ」もしくは「従来の免許証+マイナ免許証の2枚持ち」の場合、いずれもマイナンバーカードの内部に免許証の情報が刷り込まれます。
(見た目はマイナンバーカードそのまま)

このマイナ免許証、メリットは以下の通り。

  1. 運転時にはマイナ免許証1枚だけで事足りる(「マイナ免許証のみ」の方)
  2. 更新手数料が安くなる
  3. 免許更新時の講習を事前にオンラインで受けられる
    (優良運転者/一般運転者の方のみ&講習代も安くなる)
  4. 住所・名字・本籍などが変わった際にワンストップで手続き完了
    (「マイナ免許証のみ」の方のみ&必要な手続をとれば警察への届出不要)

上記メリットの中で個人的に一番のメリットだと思うのは(大方そうだとは思いますが)、3.の”講習を事前に好きな時に家で受けられる”という点です。
講習は開始時間が決まってる上に長い時には40分を超えるときもありましたからね。
とにかく”待ち”が長いんです。

この時間を短縮できるのはホントにありがたいことです。
でも個人的なメリットはそれだけです。

以下、1個づつ私なりに調べて出した回答がこちらです。

警視庁のホームページや複数の情報サイトの内容を調べてまとめたものですが間違ってる部分もあるかもしれません。
その点、あらかじめご了承ください。

  1. 運転時にはマイナ免許証1枚だけで事足りる(「マイナ免許証のみ」の方)

私はできるだけマイナンバーカードは持ち歩きたくない性分なので1.はメリットとは感じてません。
しかも免許証に書かれている内容を確認しなきゃいけないときは専用アプリを通さないと見ることができないのでそれはそれで手間がかかります。

検問等で警察官に免許証の提示を求められても、マイナ免許証だといちいち専用のシステムを通さないと中身がみられないので若干時間がかかると思うのです。
これが従来の免許証ならすぐに内容を視認できるので時間もかからないでしょうし、警察官の手間も軽減されるんじゃないでしょうか。

問題点はまだあります。
「マイナ免許証のみ」だとしばらくの間はレンタカー利用時に不都合が起きる可能性があります。
レンタカー側の読み取りシステムが間に合わないとかで。

報道によれば今年の秋ごろにはその問題も解消する見込みだそうですが、その間レンタカーをいっさい利用しないということはなさそうなのでちょっとここもネックです。

じゃあ「従来の免許証+マイナ免許証の2枚持ち」にすればという考えもありました。
でもよくよく考えてみたらそれは”運転時には免許証”というこれまでのやり方でいけるという点だけがメリットです。

問題はマイナ免許証を紛失した場合です。
当然再発行の手続きをとるわけですが、その場合は自治体と警察署等の2カ所で手続きを行う必要があるそうです。
つまりまず自治体でマイナンバーカードを再発行→その後警察署等で再度免許証との一体化という二重の手続きが必要になるんだそうで。

もう一点。
マイナンバーカードの有効期限がきて更新する際もマイナンバーカード自体の更新→続いてマイナ免許証との一体化という手続きが必要みたいなんです。
これは面倒くさいことこの上なし。

まあ、こちらも今年の秋ごろにはシステム改修が行われる予定らしいので今だけの問題かもしれませんけど。

  1. 更新手数料が安くなる

「マイナ免許証のみ」であればかなり安くなります。(ページ後半で実際の料金がご覧になれます)

でも5年に1回の更新という期間を考えたら個人的にはさほど恩恵とは感じません。
これが半年に1回の更新とかだったら考えますけど。

  1. 免許更新時の講習を事前にオンラインで受けられる

先に申し上げた通り、これが一番のメリット。だからマイナ免許証の方がいい…とはなりませんでした。
だって5年に1回ですよ。

現場に行けばもちろん長く感じますが、5年に1回のしょせん30分程度の講習なんて冷静に考えてみたら「いや大したことないよな」という結論です。
これももしも半年に1回受ける必要があったとしたらマイナ免許証にしたかもしれません。

  1. 住所・名字・本籍などが変わった際にワンストップで手続き完了

歳が歳なもんで個人的に今後引っ越すことがあっても1回あるかないか。
本籍を変えることもないし。
ということで私にとってのメリットはありません。

以上の理由から『免許証のみの更新』に決めた次第です。

予約制による更新会場の実情

東京都の場合、免許の更新は今回から予約制に変わりました。
予約制に変わったことで私が感じた一番のメリットは”会場が空いてる”ってことです。

私はいつも田園調布署の脇に鎮座する免許更新事務所にお世話になってるんですが、中はまあまあ狭いんです。

キャプチャ画像

最初に訪問した時からここの更新会場は外観も内部も全く変わってません。
それはそれでちょっと驚きでした。

以前は訪問した順番で、つまり先着順による手続きでした。
時間帯によっては狭い会場内が人でごった返していたものです。
通路も狭いし待合スペース(”待合室”なんてものはない)も狭いので、どこに並んでいいのかもわからないほどでした。

この先着順の最大のデメリットが「講習時間にちょうどよく間に合うかどうか」ってことです。

キャプチャ画像

講習の時間帯は決まっているので、スムーズに手続きが済めばさほど待つことなく講習に臨めます。
ところが手続き待ちの人が多かったりすると、目論んでた講習時間に間に合わないこともあります。

最悪なのは手続きが終わったと同時に講習部屋に向かったら”ちょうどいま講習が始まって「入室禁止」になってた”というとき。

膝から崩れ落ちるとはまさにこのこと。
そうなると次の講習が始まるまで何十分も待たないといけません。
これが本当に辛い。

しかも待合スペースは狭い上にパイプ椅子なんで座っててもただただ疲れるだけという。

これが鮫洲試験場なんかだと長椅子もあったりしますからそこに座ってのんびり待ったり食堂に入って食事休憩なんてこともできますけど、それを敷地の狭い都内の警察署に求めるのはさすがに酷というものでしょう。

予約制のメリット

予約制になったことで、急いで更新会場に向かう必要はなくなりました。

しかもあれだけ人でごったがえしていた更新会場内は余裕ですれ違うことができるほどの人数しかいません。
ただし受付開始時間までは全員待たされるのであまり早く行っても無駄っちゃあ無駄です。

受付開始時間になるとその時間帯の予約者のみ順番に受付&申請が始まります。
決まった時間内に”定員”しか受け入れないようになってるので混みあうということがありません。

そして申請書記入や視力検査、更新料の納付や写真撮影などが済むと講習部屋で待つことになります。
といっても予約者全員の手続きが終わればすぐに始まるので”待ち”の苦痛はほとんどありませんでした。

講習時間は『道路法の改正などの説明+講習ビデオ』でおよそ25分。(講習区分が「優良」対象者の場合)

そうそう、私の予約した時間帯は一人を除いて全員が「免許証のみ」の更新の方でした。
そういう方がたまたま多かったのか、それともその時間帯はシステムが免許証のみの方を優先させてたのかは不明です。

2種類の免許証の暗証番号(任意の4桁の数字)の入力手続きもあります。
前回更新時と同じものがいいという方は前回の数字をメモしていくといいでしょう。

今まで使ったことはないですが何らかの認証時に必要なんでしょう。

余談ですが、私が手続きをやってる間に別の窓口でマイナ免許証への更新手続きをしているおばちゃんがいたんですが、暗証番号を忘れてたがために双方とも苦労してました。
(おばちゃんのため口も気になりましたが、まあそれはおいといてと)

担当者

…じゃあ次にここにマイナンバーカードの暗証番号を入れてください

4桁の?

担当者

いえ、証明書用に作られた6桁以上の暗証番号です。

あ~、忘れちゃった

担当者

となると…すみません、本日はここまでの手続きしかできません。

え?ウソ!

担当者

ご自宅に戻ればわかりますか?

…いや、たぶんないと思う

担当者

そうなるとですね、お手数ですが一度役所に出向いて暗証番号の再設定の手続きをしてもらい、それが終わったら改めてこちらにお越しいただかないとこのあと進めないんです

(はぁ~)

ということでマイナ免許証に切り替えたい方はマイナンバーカードのパスワードを必ず控えて会場に出向いてください。
そうしないと二度手間三度手間になります。

ちなみにマイナンバーカードの暗証番号はいくつかあって、ここで必要なのは「電子証明書用」とか「公的個人認証」とか「署名用」とかで表記される6桁以上であなたが設定したパスワードのことです。
(統一した呼び方にしてもらえるとありがたい)

予約制のデメリット

これは私の経験談になるんですが、実は更新予約日当日になって頭痛が発症しちゃったんです。
従来通りの更新ならその日はやめて別日にしたことでしょう。

でも予約しちゃってるので頭痛の痛みを抱えながらもなんとか更新会場にまで足を運んだんです。

予約日を変えることもできるにはできます。
ただ当日の予約変更が可能なのかは(会場に足を運んじゃったので)わかってません。

しかも予約日を変更する際はそれまでの予約をいったんキャンセルしてイチからやり直す必要があるんです。
それはそれでいろいろスケジュールが狂ってしまうので是が非でも予約は変えたくなかったんです。
なにより面倒でしょ。

これ、免許更新ギリギリの日付けで予約して運悪くその日に行けなくなったらどうするんでしょうね。
予約し直そうと思って空いてる日を確認したら誕生日の1ヵ月後(更新期限日)まで予約いっぱいだったとしたら。
何らかの救済措置はあるんでしょうか。

WEB予約のサンプル

参考までにWEB予約完了までのやり方を画像付きでご紹介しておきます。(※東京都の場合)
(ただしキャプチャした画像や手順が今後変更になる可能性大ですのでそこだけご注意ください)

まずは更新手続きのお知らせはがきにあるQRコードを読み取るか、警視庁のウエブサイトから予約サイトへ進みます。
(これ以降のキャプチャ画像はPCでのGoogle Chrome上で手続きしたものです)

キャプチャ画像

今読み直したら電話予約もあるみたいです。

キャプチャ画像

次の画面で「運転免許更新の予約はこちら」を選択します。

キャプチャ画像

注意事項が表示されるので読んだら「同意」にチェックを入れ「手続きを開始する」をクリックします。

キャプチャ画像

「免許更新」の方を選択します。
 A はどちらもマイナ免許証の開始日以前の予約用なので、今後は表示されないと思います。

キャプチャ画像

予約IDを記入し、該当する項目を選択していきます。
(更新のお知らせはがきに書いてあります)

キャプチャ画像

はがき上では更新手数料が3,000円と記載されてますがこれは3月23日以前の料金で、マイナ免許証対応の3月24日以降は多少上がります。(今回は2,850円+500円=3,350円でした)

キャプチャ画像

必要事項を記入します。

キャプチャ画像

希望する更新場所を選択します。

キャプチャ画像

予約したい日付を選択します。(グレーは選択不可・満員?)
日付を選択すると時間の選択肢も表示されます。

キャプチャ画像

予約内容を確認して問題なければ確定します。

キャプチャ画像

QRコードと予約番号が発行されるので、スマホのカメラでスクショしておきます。
実際の受付時にはこのQRコードか受付番号のいずれかが必要になります。
スマホトラブル時に備えて12桁の受付番号をメモしておくとより安心です。

キャプチャ画像

以上です。

アイキャッチ画像

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!

コメント

コメントする

CAPTCHA

もくじ