それに気づいたのは久しぶりにワイヤレスイヤフォンの”ひも”の部分をつかんだらべとべとになってて「ん、なんだこれ?」。
そしてこれまた久しく使ってなかったカメラもズーム調整用のゴム質部分がべとついてて「いったいなんじゃこりゃあ?」。
その感触と言ったら「う~わ、気持ち悪う~」の一言に尽き、なんとか元に戻す方法はないのかと調べていったら無水エタノールが効きそうだといういうことで試してみた結果のご報告になります。
安く済ませようとしたが…
べとついてたのは首にかける”ひも”の部分。

触ると手にくっつく感じのべとつきで、それを取り除こうと最初に浮かんだのが100均で売ってたシールはがしでした。

ティッシュペーパーに大量にシューと吹きかけ、それでイヤフォンのひもの部分をこすってみます。
でも結果は…ガムテ跡なんかはきれいにとれるのにこちらはいっさい変わりなしのべとつき加減。
じゃあ重曹はどうかとひらめき、ぬるま湯に溶かした重曹をウェットティッシュに含ませてごしごし。
でもこちらも変わりなし。
そんなんだから精密機械のカメラにはトライもせず。
ということで例によってネットで調べてみたら”無水エタノール”というのがべとつき取りに効果があるという記事が散見されるじゃないですか。
そんなわけで近所の薬局に走りましたわ。
無水エタノールって何?
近所の薬局には1種類の無水エタノール(400ml)しか置いてなく、選択肢がないまま値段を見たらなんと1,400円!
高っ!

でもネットで検索してみたらどうも適正価格っぽいんですよね。
持ってみたら…ん?なんか中身がちょっと少なそう。
え、こんなにすき間が?

気になって実際に重さを計ってみたら、”400ml”って書いてあるのにあらら362㌘(g)しかないじゃないですか。

もしかしたら売れずに棚にずっと置いてあったので”少し蒸発しちゃった?”
いやいやあらためて無水エタノールの記事を見つめていたら…比重が違ってました。
水1gに対して無水エタノールはおよそ0.79g。
つまり400ml(g)×0.79=316g、これに容器の重さが加わっての362gなら至極妥当な重さということなんでしょうね。
ちなみに「無水エタノール」というのは『水分をほぼ含まないアルコール含有量が99.5vol%以上のエタノール』のことだそうです。(”vol”という単位はよくわかりませんww)
筆者が購入した無水エタノールにもその表記がちゃんとありました。
ということは水分のように見えていたのは実際は水分ではなくほとんどがアルコールだったということ。
だから洗浄力が高いんですね。
しかもほぼアルコールなので短時間で蒸発する性質があります。
それゆえ水を嫌う家電製品やパソコンなどの掃除に最適なんだそうです。

水じゃないから値段も高いんかなあ。
掃除開始
ではさっそくイヤフォンの方からやっていきます。
今回はガーゼを使ってやってみました。
無水エタノールをガーゼに染み込ませます。においはいわゆる”病院のにおい”と一緒。
ということでイヤフォンのひもをガーゼで挟んで軽くゴシゴシすることおよそ1分。

無水エタノールは肌に直接触れると水分を一気に奪ってしまうそうなので本来はキッチン手袋などをつけて作業するのが好ましいようです。
(筆者はそんなことは知らなかったので素手で作業してしまいましたが)
あとアルコールゆえ換気も必要です。そしてもちろん火気厳禁!
さてさてどんな感じかと触ってみたら…いやまだべとついとるやないかい。
なんか軽くこすればさらっととれるもんだと思ってたんですが、全っ然無理。
そこでもう一度今度は多少力を入れてごしごしと。
その結果、サラサラとはいかないまでもかなりべとつきは取れました。
ガーゼを開いたらごらんの通り。ゴム?が色落ちしてますね。
こんなに色落ちしちゃって素材的に大丈夫なんでしょうかね。

続いて本題のカメラです。
ズーム調整部分とピント合わせ?(使ったことないので本当にその機能かどうかわからず)のゴム?部分がべとついてるんですが、特にピント合わせにくっついている白っぽいゴミ(ほこり)?のように見える部分はこすっても落ちずにずっとくっついたままなんです。

イヤフォンの例で学習はしてるので今回は最初から力を入れてごしごしとやってみました。
かなり時間をかけてやった結果はというと…多少べとつきが取れた程度であまり変わらないような。
おそらくですがイヤフォンのこすり面は平らだったのに対しカメラは溝が多かったからうまくべとつきが取れなかったのではないかと。
そんなわけで今度はガーゼを溝深くまで届く感じであらゆる方向からごしごしと。
やることおよそ5分。
なんとかべとつきが気にならない程度まで回復させることに成功しました。

ガーゼを見てみたら…さすがに真っ黒です。

無水エタノールは(すぐにというほどではないにせよ)ほっといたらどんどん蒸発してしまうので、ガーゼなどに染み込ませた後はすばやく蓋をしておきましょう。
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