キッチン蛍光灯をLED照明に変える際の4つの注意点

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キッチンの蛍光灯が切れるとそのたびに近所の電器屋に走っては蛍光灯を買い替えて…というのをもう何十回とやってきたでしょうか。
その買い替え頻度ひんどが年々短くなってきたんです。

今回もまた”つき”が悪くなったかあと思って調べてみると、案の定蛍光灯の付け根部分(安定器っていうんでしょうか)が早い点滅でチカチカ状態。

今の家に引っ越してからもう20年近く使い続けてるのでそろそろ寿命なんでしょう。
こんな状態で使い続けても替えの蛍光灯代ばっかかかるだけ。
そのうち全く使えなくなるかもなんて奥さんと話をしておりましたよ。

そこで使えなくなる前に照明をLED化しようといろいろ調べてみたら、まあまあわからないことだらけ。

かといって電器屋に全部任せてしまっても業者次第では適当に丸め込まれたり相場よりもはるかに高い価格でわけのわからないものを設置させられてしまうかもなんて被害妄想もあって、できるだけ安くしかもちゃんとしたものをとりつけてもらうべく徹底的に調べたこの2ヵ月でした。

結果的には無事(?)蛍光灯の完全LED照明化が済んだところです。

ただし”無事”に”?”マークが付いてるのは安さを求めたあまりに生じた予期せぬトラブルもあったから。
(やっぱり安さとリスクは比例しますね)

その辺も含めてキッチンの蛍光灯を完全LED化するまでの”みちのり”と注意点をさらけだしてみます。

これからLED化を考えている方の少しでも参考になれば。

もくじ

1.LED照明化には2種類のやり方がある

キッチンの蛍光灯をLED照明に変えるには2種類のやり方があります。

A:蛍光灯だけをLED照明に変える
B:照明器具ごとLED対応にする

ここで悩んだのが「照明器具」というワード。
実は筆者はこの「照明器具」をランプ(蛍光灯)のことかとずっと思っていたんです。

だから”蛍光灯だけを変える”のと”照明器具も変える”の違いが最初はなんのことかさっぱりわからず。

ご存知ない方のために付け加えておきますと、「照明器具」というのは蛍光灯が付いてる土台の部分のことです。

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つまり”照明器具ごと変える”というのは土台部分をごっそり取り外して新しいLED用照明器具につけ替えるということになります。

A:蛍光灯だけをLED化

こちらは蛍光灯を(見た目はほぼ蛍光灯の)LEDランプに変えるだけなので、手軽で安上りの工事で済みます。

蛍光灯というのは照明器具内の電源をいったん”安定器”を通して点灯させる仕組みだそうです。
その電源を安定器を介さずに直接LED灯に直結させるバイパス工事というのをやればすぐにでもLED化できます。

これならたとえ安定器が不安定だったとしても工事は簡単だし工事代も安くすみます。

簡単とはいえ、バイパス工事自体はDIYではできず電気工事士の資格を持ったプロに頼む必要があります。

また照明器具自体が経年劣化を伴っていて将来的に何らかの故障が発生した場合は結果として全とっかえ工事になります。

ネットを見渡すと工事不要で簡単にLED化できる照明もあります。
たとえば天井に専用の配線器具がついている蛍光灯なんかは市販のLED照明をはめ込むだけで即交換可能だそうです。

個人宅でそういう設備が整っていて蛍光灯の使用年数が短いうちはそれもアリかもしれません。

B:照明器具ごとLED化

こちらは照明器具そのものをLED対応のものに交換する全とっかえLED化になります。
当然のことながらプロに頼むしかありません。

価格もバイパス工事に較べて割高にはなります。
ただし完全新品でのLED照明になるので経年劣化等の心配はありません。

ということでいろいろ検討した結果、我が家は20年近く使い続けている蛍光灯なので万が一を考えて今回は多少割高でも照明器具ごと新品交換でのLED照明化にすることにしました。

2.業者選択

さて完全LED照明化にあたって、もちろん価格はできるだけ安く抑えたいところ。
ということでまずは照明器具の工事屋をネットで検索です。

ところがですよ、キッチンの蛍光灯を照明器具ごとLED化といった雰囲気で検索してもそれに対応している照明器具交換業者がなかなか見つからないんです。
(探し方の問題?)

あったとしても(大規模な)リフォーム関連の業者ばっかりでもちろん価格も半端ない感じ。
しかも現地調査の上でのお見積もりになりますなんてケースが案の定多かったですね。

筆者

現状のキッチンに取り付けられた照明器具の画像と型番等をネット経由で送ればある程度はわかるんじゃないんですか?」って言っても「いや一度見に行ってみないと…」みたいな対応が多いです。

仕方ないので1件(の業者だけ)ためしに呼んでみましたよ。

連絡したのは全国展開の業者さんで”担当者”が後ほど連絡しますとのこと。
でも来られたのは”個人業者”の方でホームページに載ってた社名の方ではなかったんです。

要するに近辺の業者を紹介するだけの会社だったということです。
そういう形態が多いのは一応知ってはいたんで特に驚きはしなかったんですが、実際に訪問してくる業者の方は”カモをのがしてたまるか”みたいな感じでグイグイ来るから好きじゃあないんです。

我が家を来訪された個人業者さんもこっちの話をよく聞くでもなくやたらとバイパス工事を勧めてくるんです。
「そっちの方が安いしすぐできるし」というのが業者さんの言い分。
「なんなら今すぐできますよ」とも。

”来たなぁ”と思いながらも一応全とっかえの見積もりも出してもらうとやっぱりそこそこ高かったです。(7万円前後)

いやいやそんなにかかるものなの?なんて思いながら「じゃあ、ちょっと検討してあとで連絡します」といって帰ってもらおうとしたら、うわあやっぱりこうきましたよ。

「私、今日◯◯から(※ちょっと遠方)来てるんです。なんとかお願いできませんか?バイパス工事ならすぐできます。少し割り引きますからどうですか?」

来たからにはなんとか売り上げを立ててというのがもう見え見えで、こういうのに対応するのが嫌で画像だけでなんとか見積もりしてほしかったんですけどねえ。

もちろん当該機器の種類やトラブルの内容によっては実際に見てみないと見積もりが出せないものもあります。
でも今回は蛍光灯→LED化だけです、規格品ばかりです、型番もサイズもわかるんです、と言ったところでどうしようもないですね。

最終的にはこっちも冷静に「検討してあとで連絡します」とだけ繰り返してこの業者さんにはなんとか帰っていただきました。
帰られる時に少し不機嫌そうな表情になってたのは今でも覚えてます。

話を戻しましょう。

それじゃあと照明器具はこちらで用意して取り付け工事だけお願いしたらどうなるんだろうと。
少しは安くなるんんじゃないかと。

こういうときに最初に頭に浮かんだのが何度か利用したことのある「暮らしのマーケット」です。
そこは個人業者が多いので交換作業だけでもやってくれるんじゃないかと思い、この人ならと直感で5人ほどと連絡を取ってみました。

ところがどの方も最初の応対はいいんですが、「肝心の照明器具はどういったものを選べばいいのか」とか「バイパス工事と完全LED化とどちらがいいか」なんてちょっと突っ込んだ質問をし出すと全員それ以降の回答がピタッと止まっちゃいまして。(笑)

「そんなこと自分で調べてくれ」とか「そんなのを調べてる時間はないんだ」みたいなことなんでしょうね、きっと。
みなさんお忙しいでしょうから。

そんなわけでとりあえずここは保留にしておいて、次の段階として照明器具選びにまたもやネット検索です。

3.どの照明器具を選べばいいのか

これ、調べてみて初めて気づいたんですが、

いまの蛍光灯がついた照明器具に合うLED用照明器具っていったいどんなタイプでどんな性能のものを選べばいいんだろう?

これがさっぱりわかりませぬ。
現在の照明器具の型番を入力したところで『LEDにするならこれです』みたいなものもいっさい出てきませんから。

いやあ、参りました。
しかも調べ始めたらものすごい数の照明器具が表示されるんですからもう完全にお手上げです。

そんな中、とある照明器具専門業者を見つけまして見積もりをお願いしたところ、画像を送ってほしいとのこと。
そこですぐに現在の状況がわかる画像を送ったらなんと取り付け可能なLED照明器具の画像がついた見積もりが送られてきたんです。

金額はやはり70,000円前後。
これが相場なんでしょうか。

でも思いがけない収穫もありました。
というのも見積書には交換すべき照明器具の種類・型番まで記載してあったんです。

その型番であらためてネット検索したところ、業者さんが提示してきた照明器具の値段とAmazonなどで売られてる照明器具の実勢価格には25,000円近くの開きがありました。

筆者

照明器具は「ベースユニット」と書いてあるところもあります。

業者さんが提示した金額が(利益を上乗せして)高めなのはしょうがないとして、それでも25,000円近くの開きがあるとさすがに業者に丸投げは二の足を踏んじゃいます。

ネットの製品情報をよくよく調べると記載されてた照明器具はかなり前に製造された製品で、型落ちとして多少安くなってる可能性もあります。
というのも同じ型番で検索を続けていくと中には倍近い金額のものもありましたから。

そのページをよく読むと「後継機種にてお届け」みたいな但し書きがあったので筆者が注文しようとしている価格が安い方の製品はかなり前に作られた可能性もあります。

これにはだいぶ悩みましたけど、やっぱり価格の安さにはあらがえません。

ここで再び「暮らしのマーケット」で最初に連絡をとった業者とはまた別の業者2人と連絡をとってみました。
今度は型番と状況写真をつけて”照明器具はこちらで用意するので”という条件付きで工事可能かどうかのお伺いです。

すると両人(社?)とも工事可能とのこと。
一方は1万円くらいというアバウトな見積もり。
もう一方は撤去費用なども含めた細かい見積もりを出してきて最大でも20,000円程度。

先の一括交換業者の工事費が33,000円前後だったのと較べても10,000円以上の開きがあります。
照明器具も込みで計算すれば総額で35,000円近く安くなります。

ということで今回は細かい見積もりを出してきた業者の方に頼むことにしました。
何回かやり取りしても丁寧に回答してくる業者の方だったので印象もよかったです。

アバウトで見積もりを出してきたもう一方の業者は今回は遠慮させていただきました。
(信用度の問題です)

筆者

正直なところ業者探しも疲れてきてましたんでこのあたりで打ち止めって感じです。

なお今回は照明器具とLEDランプはこちらで用意して取り付け工事は業者という分業体制でなんとか安く済ませられたんですが、それが最後の最後で思わぬトラブルを引き起こす羽目になっちゃったんです。

完全業者任せだったらこんなことにはならなかったんでしょうけど、まあしょうがないか。

4.LEDランプはどれを選ぶのか

こちらで用意するのは照明器具だけじゃなくLEDランプもです。
というのも照明器具はあくまで照明器具だけでLEDランプは別売になります。

といっても照明器具のページの詳細情報を見れば適合するLEDランプの一覧が載ってるのでその中から選べばいいんですが、これまた種類がくさるほどありましてね。

蛍光灯型のLED灯は「直管LEDランプ」と表記される場合があります。

参考までにこちらが今回購入を検討した照明器具のページの情報です。
適合ランプのところを見ると…まああるわあるわで今度はLEDランプはどれにすべきかで悩む羽目に。

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(こちらで調べた限りという条件付きですが)上の諸元表の見方を簡単にご紹介します。
気にする必要があるのは数値(明るさ)色合いD/19/23の部分です。

じゃあ2畳ほどのキッチンに合う①明るさはどれなのかっていうところですが…わかるわけがない。(汗)
なのでここは素直に先の見積もり書に書いてあったLEDランプを買うことにしました。

それが青枠内のLEDランプ(2500lm昼白色5000K:LDL40S・N/19/25-K)です。
(「LDL40S」については当該の照明器具に適合するLEDランプの形状・種類でもちろん照明器具に合うものしか載ってないので気にする必要はありません)

2500lm(ルーメン)

LEDランプの明るさです。
基本的には数値が大きいほど明るくなります。

昼白色(5000K)

LEDランプの色合いのことで、昼白色のほかにも昼光色(6500K)・白色(4000K)・温白色(3500K)・電球色(3000K)などいろいろあります。
数値が低いほど赤味がかった暖色系で高いほど青みがかった寒色系になるそうです。

参考までに、リラックスする寝室等には電球色(3000K)がおススメで、リビングルームなら落ち着きのある温白色(3500K)、キッチンやダイニングには自然な色合いの昼白色(5000K)、勉強部屋などにはさわやかな色合いの昼光色(6500K)いった感じです。
(あくまでおススメなのであとはお好みで)

N/19/25-K

「N」は(今回選択したランプの色合いでもある)昼白色のことで、「19」は『定格ランプ電力』だそうです。
消費電力のことでしょうか。
「25-K」は『全光束』だそうで何らかの明るさの値かと思いますがよくわかりません。

筆者

結果を先にいいますと、今回購入した『2500lm』のLEDランプは2畳程度のキッチンならかなり明るいです。
少なくともこれまでの蛍光灯よりははるかに明るいです。

これでベースユニット(照明器具)とLEDランプ2本を注文して総額およそ22,000円。
(ベースライト約14,000円+LEDランプ約4,000円×2本)

かなり節約できました。

最後の工事でトラブル発生

照明器具はメーカー発注品とのことで、注文の品が届いたのは注文日からおよそ10日後のこと。

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早速工事業者に連絡を取り日程の調整。
そして工事当日。

とても対応のいい業者の方が古い照明器具をちゃちゃっと外し、新しいLED照明器具を取り付けていきます。
工事自体は10分程度で終わったでしょうか。

そして点灯を確認して最後にカバーを付けて終わりというときでした。

カバーが閉まらない!

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業者の方が言うには「金属部分の変形か初期不良か」。
ロット単位での製造ミスかもしれないし、保管上の環境が悪く微妙に金属が変化してしまった可能性も考えられると。

ほんの数ミリのズレっぽいので業者の方もいろいろ頑張ってはくれたんですが、なんせ金属で硬いので最終的にはお手上げ状態でした。

業者の方が申し訳なさそうに
「これは注文したところに相談して交換してもらうしかないですね」

いやいやそれは、いまさら無理でしょう。
だって工事は大方終わってるし、今から注文先に不具合を説明するのも面倒だし、はたして初期不良的なトラブルをすぐに認めて交換してくれるかもわからないし、下手すりゃその交渉だけで時間がかかりそうだし、そうなったらこの工事いったんストップするべきなのか、いやそうしたらまた工事代が発生するかもしれないし…
なんていうのを2分ぐらいの間に頭をフル回転しながら考えましたよ。

これが業者に丸ごとお任せだったら「イヤイヤそちらが持ってきた商品なんだからそっちで解決してください」と強気でイケるところなんでしょうが、今回は筆者側で用意したものなのでこっちが判断しないと先に進まないっていう最悪のケース。

これが価格をケチったことによるリスクが現実化してしまった結果です。
業者の方も「このタイプは何度も交換してきたんですがカバーが入らなかったのは初めてです」だって。

はあ?なんて低い確率にぶちあたってしまったのか。
もう泣きそう。

そうはいっても業者の方もどうしていいかわからずただ待ってるだけだし、こっちはこっちでなんらかの回答を出さないと業者の方にも悪いし。

とここまででおよそ3分。
そして頭をフル回転して題した答えは、

「カバーはいいです。その代わりカバーを覆ってる金属枠だけ廃棄処分にして(プラスチックの)カバーだけ置いてってください。あとはこっちでなんとかします」

業者さんもまた申し訳なさそうに「そうですか?よろしいですか?すみませんお役に立てなくて」ってあなたのせいではないですよ。

そんなわけで工事はここで終了です。
そして業者が帰られたあとに筆者が出した答えがこちら。

カバーをガムテープで留める。

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LEDなんでそうそう切れることはあるまいと周りをガムテープでがっちりくっつけるという暴挙に出たんです。
上を見上げることはほとんどないから見た目の問題もクリアだし。

もちろんカバーが閉まらなくても大きな問題はないです。
だけどキッチンという場所なのでカバーがついてないとホコリが付いたり油だらけになる恐れもありますでしょ。

まあときどきガムテープのくっつき具合を確認すればいいでしょう。
幸い奥さんも「いいんじゃないの、問題なし問題なし」とありがたいお言葉をいただけたのでよしとします。

そして夜、キッチンの電気をつけたらまあ明るいこと明るいこと
カバー付けてもこんなに明るいとは。

いろいろありましたけどLED照明に変えてよかったです。

こんな感じなので安くあげようとしたら何らかのトラブルが起きた場合は自己解決になるということを心の片隅にでも置いて考えた方がいいですね。

お金に余裕のある方は全部業者にまかせちゃった方がラクです。

しばらくするとガムテープは徐々にはがれて予想通りカバーが少しずつ下がって来ました。
(カバーがけっこう重いんです)

そのたびにガムテープを押さえて粘着し直したりはしてたんですが、やっぱり重力には勝てませんね。

あるとき気がついたらもう虫の息。
カバーは落ちる寸前。

半年後…。
そんなわけで現在はカバーを完全に取り外して使ってます。
もちろん今までよりさらに明るくて、まぶしいくらいです。(笑)

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